miauのブログ

はてなダイアリー「miauの避難所」をはてなブログに移行しました

ITストラテジスト(試験)

情報処理試験を受けてきました。今回は 3 年ぶりの IT ストラテジスト。

動機/今回の対策本

IT ストラテジストは IT サービスマネージャに合格してから受けよう、とか考えてたんですが。↓この本が「別の区分を受験す場合にも参考になる」として紹介されているのを見かけて。

だったら今回はこの本で勉強してみようかな、と思ったのがきっかけ。

読んでみると確かに面白い考え方で。

  • 論文をまるごと用意しておくのではなく、論文の部品(モジュール)を用意しておく
  • 試験会場では考える作業は一切行わず、モジュールを機械的に組み立てるだけでよい

という内容。こういう手法について説明されている本は他にもあったと思うけど、具体的でわかりやすかった。

あと、Amazon のレビューで「午後1対策のPDF書籍が良かったので〜」と書かれてたので、どの本のことかわからないけど同じ著者のこの本を買ってみた。

情報処理教科書 ITストラテジスト 2015年版

情報処理教科書 ITストラテジスト 2015年版

午後IIの対策は前出の本と被る部分もかなり多い。どちらかというとこちらの本のほうが詳細に書いてあったり、(文字は小さいけど)モジュール例も多かったりする。時間がない人がざっと勉強するなら前者の本、みたいな選び方でいいかと。
こちらの本には午後Iの対策も載っているけど、こちらも特徴的。「こういう風に読みましょう」「こういう風に考えましょう」とステップ毎に解き方を説明する感じなので、電車の中でも読み進められそう。そういうスタイルで勉強したい人にはいいかも。

その他前回買った 情報処理教科書 高度試験午後II論述 春期・秋期 (EXAMPRESS) も IT ストラテジストのところだけ読んだ。問題の分類なんかはこの本のほうが詳しいし、どういう論文だとダメかがわかるので、どちらのほうがいいとも言えない感じ。

勉強っぷり

午前Iは免除なのでいいとして、午後IIは今回も 情報処理技術者試験の勉強をやり直し で過去問を 3 年ぶんくらい解いておいた。
午後対策はは上の本を一通り読んで・・・午後Iを2問、午後IIを1問くらい解いてみた程度。モジュールを準備する時間がなかったので、この本に載ってた方法がちゃんと試せなかったのが残念。
そして最後本当に時間がなくなってきてからは、試験センターの「出題趣旨」「採点講評」をざっと読んだり。

時間がなかったといっても、今回は主に怠けてたせい。今回は日常のタスクの一つとして試験勉強を進める(毎日 30 分だけ勉強して、他の時間はいつも通りに過ごす)スタンスだったけど、そうすると勉強以外のことを先にやりはじめてしまって、結局一日がそのまま終わってしまうこともちらほら。もう少し制約がないとダメらしい。

試験

受験会場は日本大学商学部成城学園前
乗り換えが面倒で最寄り駅の祖師ヶ谷大蔵を避けたのだけど、閑静な住宅地で歩きやすかった。(ただしコンビニは少ない)

午前II

厳しめ自己採点で 69%、実際に採点すると 19/25 で 76%。
消去法で選べるのがわりと多くて助かった。

午後I

春の試験で「午後IIが書きやすいテーマだったのに午後Iで足切りされてた」のがわりとトラウマで。今回しっかり解こうと思ったら 1 問目で時間を使いすぎて、なんとか時間内に全問回答できた程度。

時間がかかった原因は、どういう詳細度で答えるのが正解かわからず考え込んでしまったこと。
例えば問1の設問1(2)。出題が「対策を述べよ」で、問題文中にはヒントとして「運用負荷を低減するための対策が必要となっている」とあるような場合に、「運用負荷を低減するための対策」とそのまま抜き出して答えるべきか、具体的な対策の内容を挙げるべきか迷ってしまったり。

やっぱり午後Iの対策では、ちゃんと自分で回答を書いてそれを模範解答と見比べる形のほうがいいのかも。「こういう聞かれ方をしたらこう答えればいい」っていうのをちゃんと覚えるために。

午後II

モジュールを準備できてないので、結局いつも通りの解き方で。
骨子に 42 分くらいかかって、概要にも 5 分くらいかかったと思うので、文書を書くのに使える時間が 73 分くらい。90 分くらい欲しいところなので、これはまずい。
ひどい字で書きなぐったら、一応 ア: 625 字、イ: 975 字、ウ: 675 字 くらい書けた。なので(午後I通過してたら)採点はされると思うけど、ちょっとテーマと違う方向に話を展開してしまったので、よくて B 評価かなと。

よかった点としては、問題用紙を破るテクニックが試せたこと。一時期禁止されてたり、紙を破る音がうるさかったりで今まで試したことはなかったけど、わりと静かに破ることができた。問題とメモ用紙を横に並べて広いスペースを使って考えることができるし、余った紙を下敷きとしても使えば裏写りも多少減るのでオススメ。

悪かった点としては、午後Iが終わった段階ですでに手が疲れてプルプルしていたこと。書いたけど読めないような字になっちゃったので消して書き直す〜みたいな頻度が高くて、ずいぶん時間を無駄にした気がする。手を鍛えるためにも、何かしら文字をたくさん書くフェーズを勉強に組み込んでおいたほうがよさそう。

(2015-12-19 追記)成績照会

午前I得点
***.**点
午前II得点
76.00点
午後I得点
75点
午後II評価ランク
A

なぜか合格していました。全体システム化計画というよりは「緊急で発生したシステム化要求をどうこなすか」みたいなところを中心に書いてしまったので、ダメかなと思っていたのだけど。背景の説明やら事業戦略との整合性やらについても書いておいたので、逸脱しているというほどではなかったのかな?

ちなみに

例えば問1の設問1(2)。出題が「対策を述べよ」で、問題文中にはヒントとして「運用負荷を低減するための対策が必要となっている」とあるような場合に、「運用負荷を低減するための対策」とそのまま抜き出して答えるべきか、具体的な対策の内容を挙げるべきか迷ってしまったり。

この部分の解答例は「運用の負荷を軽減しサポート可能な要員の割合を増やす」でした。どちらか迷ってた 2 つの案を半分ずつ混ぜ込んだくらい。まあ「具体的に書け」とか言われなくても、ある程度具体的に答えておいたほうが安全な問題もあるということで。(システム監査だと抽象的に答えたほうがいい場面もあるので、一概には言えないだろうけど。)