誤変換しないことの魅力
枠が空いていたのでまた滑り込みで登録した 漢直 Advent Calendar 2015 の 10 日目の記事です。(Advent Calendar の使い方が間違ってる)
今回は漢直の魅力の一つである「誤変換のストレスがない」というのを、ちょっと掘り下げて書いてみます。以前行われた社内LT大会で発表した内容を抜粋した感じで、漢直をあまり知らない人向けの内容です。
かな漢字変換を使う上でのストレス
かな漢字変換を使用している時に感じるストレスといえば、誤変換に伴うものでしょう。
誤変換された場合には、
- 変換候補を確定してしまった場合、打ちなおして変換*1
- まだ未確定の場合、誤変換された文節まで移動して正しく再変換
といった操作が必要になります。
かといって誤変換を防ごうとすると、「変換」→「候補が正しいか確認して、正しくない場合は次候補を表示」というステップをくり返すような形になり、これはこれで疲れます。
そこで漢直ですよ
漢直を使えば、基本的に変換/確定といった操作がないため誤変換が発生しません。
「再変換の必要がない」という利点はわかりやすいと思うのですが、個人的には「誤変換を防ぐために変換候補を注視する必要がない」という点のほうが大きいと思っています。というのも、PC からのフィードバックを得ることなく、一方的に打ち込んでいくだけでよくなるからです。
一方的に打ち込めるということは、画面を見ずに入力しても問題ないということです。画面を見ないで済むのなら、この時に視線をどこに向けることができるのか、いくつか考えてみましょう。
1: 入力したいテキストを見る
これはよく言われる利点ですね。原稿から目を離さずに入力できるので、コピータイプ作業はかなり楽になります。
2: 話し相手を見る
打ち合わせの際にノート PC でメモを取っていると、話を熱心に聞いていないと思われるケースがあると聞きます。漢直を使えば相手の目を見ながらメモを取れるわけで、話を熱心に聞いている雰囲気が十分に出せます。
3: 何も見ない
特に何も見る必要がない場面であれば、目を瞑ったまま入力できてしまいます。目が疲れて困っている人には嬉しいでしょうし、老後に備えて漢直を覚えておいてもいいかもしれません。
まあ実際には・・・
漢直は(入力方式にもよりますが)ミスタイプした場合にわけわからない文字になってしまいがちです。
例えば「漢字が違う」と入力しようとして、2文字目を打ち損ねた場合のことを考えます。ローマ字入力であれば「kン字が違う」のような変換になり、後で見ても何を入力しようとしたのかは想像できるでしょう。ところが漢直(T-Code や私が使っている Try-Code)の場合は・・・
この結果、「小光熟談d」のようにまるでわけのわからない文字になってしまいます。
漢 字 が 違 う
(l4 z/ ;s sp yd)↓2文字目の「4」を打ち損ね
(l z/ ;s sp yd)
↓以下のように解釈されてしまう
(lz /; ss py d)
小 光 熟 談 d
なので、たまに画面はチェックしたくなりますし、私が未熟なこともあり、
- 脳内で思い描いた漢字が間違っている
- 覚えてない漢字を交ぜ書き変換で変換することがある
- ミスタイプもある
ということで画面からずっと目を離すわけにはいかないのですが・・・それでも見る頻度は下げられてきていると思います。
-
-
- -
-
(2015-12-11 追記)ミスタイプの例がおかしかったので少し修正しました。
*1:Ctrl+Backspace で再変換できたりもするけれど