miauのブログ

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ScanSnap 内部の埃は静電気で飛ばせる(こともある)

ScanSnap の読み取り部のガラス裏面に付着した埃はやっかいなものですが、運良くこれを静電気で飛ばすことができましたので、そのお話。

問題

ScanSnap でスキャンする際、読み取り部に埃があると縦線が入ってしまいます。


↑今回の症状。黒ベタの箇所に緑の線が入ってしまっています。

通常は読み取り部のガラスを拭けば解消するのですが、今回は何かの拍子に読み取り部のガラスの内側に埃が入ってしまったようで、いくら拭いても縦線が解消しませんでした。

よくよくガラスを見ると、白い粒が見えるような・・・。ということで顕微鏡で拡大して見てみました。

↑肉眼では粒にしか見えませんでしたが、L 字形になっており、わりとしっかりと付着してしまっていそうです。

正攻法は?

こういった場合には分解清掃が必要、ということになっています。

以前も似た症状でサポートセンターに修理依頼したことがあるのですが、その場合の金額は ¥27,324 とかなり高額(※私が使ってる業務用の fi-7160 の場合)でした。ビックカメラの長期保証に入っていたのでその時は自腹は切らなくてよかったのですが、その後スキャナを机から落としてしまったことがあり、今回はビックカメラの保証は受けられなそうです。

そんなわけで S1500 なんかは自分で分解してしまう人もいるんですが、fi-7160 の分解の仕方はググっても出てきませんでしたし、機種によっては粘着シートが付いていたりで分解が面倒そうなので、分解しなくていい方法を模索することに。

試したこと(1) ひたすら揺らす→効果なし

点滴石を穿つとも言うし、ひたすら揺らしたら埃も取れるのでは?

ということで、スマホのバイブレーションを動かし続けるあやしげなアプリを導入。振動するスマホを埃が付着しているところに当てて半日くらい放置してみたのですが、効果はありませんでした。

試したこと(2) 静電気で飛ばす→成功

これまでも埃が静電気で読み取り面に付着してしまうことがあったので、今回も静電気のせいで付着しているのでは?

ということで、まずは調べ物。

によると、帯電列というものがあって、物質によって正に帯電しやすかったり負に帯電しやすかったりするらしい。ガラスは正に帯電しやすいらしいので、付着しているのは負に帯電しやすい何か?だとすると負に帯電させたものを近付ければガラス面から離れてくれるのかな?そして

を見ると、テフロンは負に帯電しやすいので使い勝手がいいとのこと。

ということで、とりあえずモノタロウで 201-595 スロットルテフロンシート 1個 KIJIMA(キジマ) と、擦り合わせるための 1×200×200 アクリル板(透明) 1枚 ノーブランド を購入。テフロンシート(¥539)+アクリル板(¥700)+配送費(¥500)−クーポン値引(¥1,000)で合計 ¥699。

届いてから気付いたけど、テフロンシートが予想よりも小さかった(69mm x 96mm くらい)。こういう実験をやりたいのなら、もっと大きいもののほうがいいかも。

とりあえずアクリル板とテフロンシートを擦ってみて、試しにアクリル板を目標に近付けてみると・・・あっさり埃が飛んで行きました。ということは埃は正に帯電していたということ・・・?よくわからないのですが、スキャンすると縦線は出なくなっているし、運良く問題が解消してくれました。

電荷によっては逆に埃を集めてくる可能性もあったと思うんですが、ガラス面の埃が問題になっている人(センサー側に埃あるような場合はダメだと思う)で分解する覚悟があるような人は試してみてもいいかもしれません。たぶん下敷きとキッチンペーパーあたりでも同じことはできるんじゃないかと思うので。

試さなかったこと

強力なレーザーとレンズを使ってピンポイントで焼けないか?とも思ったのですが、センサー部にレーザーが当たってしまうと大変なのでやめました。(大変なことになってしまった例→iPhoneのカメラにレーザーポインターを当てたらカメラで撮影するとき... - Yahoo!知恵袋