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入門SSH

入門SSH (MY UNIX SERIES)

入門SSH (MY UNIX SERIES)

入社して以来胡散臭く SSH を使ってきたんですが、ここ一週間くらいのうちに SSH 周りで知識不足を感じることが立て続けに発生したので、いい機会だということで読んでみました。

Amazon の書評にあるように 200 ページ前後と薄いのですが、ssh(主に SSH2)について一通りまとまっていそうです。プロトコルアルゴリズムについては概念レベルの説明に留めてありますが、そのぶん読みやすくなっています。図についてはちょっとわかりにくいと感じるところもありましたが、概念がなんとなくわかってれば流せるレベルです。

以下だーっと感想です。

  • SSH1 が 1995 年、SSH2(商用)が 1998 年、OpenSSH が 1999 年の登場と。SSH2 の歴史が思ったより古かった。「いまどき SSH1 は」みたいな言われ方するのも納得。
  • 使ったことない機能はまるで知らなかった。ssh-agent とか RemoteForward とか DynamicForward とか。
  • 今回知りたかったプロトコルまわりの細かいところは載ってなかったけど、本のバランスを考えると仕方がないところ。
  • もう一つ知りたかった公開鍵の運用については具体的なことが載っていてよかった。1 つの鍵をどの程度使いまわすべきか現実的なラインがわかってなかったんだけど、この本では「自宅のホスト群、会社(大学)のホスト群、ノートパソコン、などといったおおまかな区切りごとに〜」と例示されていた。
  • 2004 年に発売された本ということで、ツール名が古いものもあったりした。GNU arch とか VaraTerm とか。まあ本筋は全然問題なし。
  • 参考文献が細かく載ってておもしろい。中には「2ch のこのレスを参考にしました」みたいなものまで。